デジタル技術の進展によって、ホロコーストの教育や保存にVRが活用されてきている。ホロコーストの生存者は既に高齢であるため、記憶が鮮明で体力があるうちに記憶のデジタル化を進めようとしている。VRでの描写だから写真や本よりは、リアリティはあるが、それでも絶滅収容所や移送される貨車という地獄は100%再現できるわけではない。当時の絶滅収容所の臭い、温度、不衛生な環境、恐怖や悲しみといった人々の感情、飢え、強制労働、暴力、虐待、殺害といったそこでの地獄を本当に再現し追想できるのは体験者本人だけだ。現代の我々に求められるのはVRから当時の様子を思い描く想像力だ。

https://youtu.be/BIrseThAmYc
https://news.yahoo.co.jp/byline/satohitoshi/20230121-00333763