新型コロナウイルス感染症に伴う水際対策の緩和や、政府の需要喚起策「全国旅行支援」再開を受け、観光客の増加が見込まれる京都。
そんな中、世界文化遺産の金閣寺(鹿苑寺、京都市北区)などが4月1日から、拝観料の一部値上げに踏み切る。
コロナ禍で拝観者が減少し、寺側は維持管理に向け「苦渋の選択」と話す。

 金閣寺は1993年4月以来30年ぶりの値上げを決断。大人・高校生の参拝志納料を400円から500円に上げる。
庭園の維持管理、建物の修繕などを理由に挙げ、物価高や拝観者減少が響いているという。
小中学生と小学生未満は据え置く。

 担当者は「未来永劫(えいごう)守っていくためにも苦渋の選択だった」と説明。
「金閣をいつまでもきれいに残す使命もあるし、きれいなものを見ていただきたいとの思いもある」と理解を求めた。

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