病気や事故で脳が損傷すると「新しいことが覚えられない」などの後遺症が発症する場合がある「高次脳機能障害」への理解を深めてもらおうというセミナーが、さいたま市内で開かれました。 県民らおよそ100人が参加したセミナーでは、元キャスターの松本方哉さんが「家族はどう高次脳機能障害に伴走すべきか」をテーマに講演しました。 松本さんは、妻がくも膜下出血で倒れ半身不随となった際「妻の現実に寄り添うことがポイントになる」と感じたと当時を振り返りました。 そして妻に短期の記憶障害などが起きると、スケジュール表を作って毎日の予定を可視化し、時間の感覚が混乱した時には、どこを向いても時間や日にちがわかるよう、カレンダーや時計を家の中のいたるところに置いたことなどを紹介しました。 松本さんは、当事者が安心して日々の生活を送るためには、支える家族が工夫を重ね、寄り添うことの大切さを伝えていました。
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