ザポリージャ州のロシア側作戦は「失敗の可能性高い」 米研究所分析

米シンクタンク「戦争研究所」(ISW)は23日の戦況分析で、ロシア側が「戦果」があったと主張していたウクライナ中南部ザポリージャ州での作戦は失敗だった可能性が高いとの見方を示した。

ロシア軍が占領している同州の親ロシア派幹部は20日ごろから、ロシア軍が同州のいくつかの居住区を占領したと主張。また、ロシア国防省も22日、同州で有利な位置を確保したと主張していた。

 ISWは画像の情報などから、ロシア軍は同州で大規模な攻撃を行っておらず、占領地を拡大していない可能性が高いと判断。親ロシア派幹部の発言は、同州でのロシアの「成功」を広めることで、「(ロシアが占領を目指すウクライナ東部)バフムートでの戦果に欠けた状態からロシア人の目をそらす」ためだったのではないかとみている。

 ISWの分析では、バフムートがロシア軍に包囲されるような差し迫った兆候はないという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/036216caf4c19984e4cfbb16c06c64472bf12973