日本がウクライナに戦車を送れない理由、歴史を徹底解説
■ 2.ウクライナへの防弾チョッキ供与の顛末
本稿は、NHK政治マガジン「防弾チョッキ提供ウクライナに武器輸出?」(2022年3月23日)を参考にしている。
2022年2月末、岸信夫防衛大臣に1通のレターが届いた。差出人は、ウクライナ国防相のレズニコフ氏である。内容は次のようなものであった。
「ウクライナ国民とウクライナ軍はロシアからの全面侵略を撃退している。
親愛なる閣下に対し、この機会に、ウクライナへの最大限の実用的な支援、すなわち防御用の兵器、兵站、通信、個人防護品の物品供与をご検討いただけないか、お願いする」
「ウクライナ軍は、特に対戦車兵器、対空ミサイルシステム、弾薬、電子戦システム、レーダー、通信情報システム、無人航空機、防弾チョッキ、ヘルメットが深刻に不足している。
私は日本とウクライナの連帯が強固であることを信じている」
岸防衛大臣は当初、日本ができる支援の枠組みを超えるものばかりだと感じたという。
岸防衛大臣が、「何かできることがあるはずだ。できることを探せ」と指示した背景には、ウクライナへの前例のない軍事支援に乗り出す世界各国の姿があった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b824b4d0cdd3de384446220a8d9d3d69da7ef18a?page=3