麻薬にふけるミャンマーの若者……外出禁止でも黙認されるナイトクラブ [962086802]
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明かりが消えた通りに、人影はない。
最大都市ヤンゴンの男性会社員(25)は昨年8月、友人と一緒に、ほろ酔い気分で夜の繁華街をぶらぶらと歩いていた。
午前0時を回った。
ミャンマー国軍が定めた外出禁止令の開始時刻から、数分が過ぎていた。
近くの詰め所から警官が出てきて尋ねた。
「外出禁止令の時間帯だ。なぜ外にいる」
男性は、少し先にあるナイトクラブを指さして言った。
「あの店に行こうと思っていたら、遅くなってしまったんです」
警官は指さす方向を振り返った。
「あの店に行くのか?」
警官はうなずくと、「行け」と手で合図した。
https://www.asahi.com/sp/articles/ASR1R4K1TR16UHBI01L.html?iref=sp_new_news_list_n
「K」を吸入 暗い店内でサングラスの理由
記者の取材に応じた男性は、こう言った。
「軍も警察も、ナイトクラブに行く若者を止めるわけはないと思っていた。軍や警察もナイトクラブから実入りがあることは、みんな知っていることだ」
そして、自らの体験を語り始めた。
午前0時からの外出禁止令に合わせ、たいていの飲食店は、午後10時ごろには店を閉める。
だが、ナイトクラブやパブは、午前0時以降もひそかに営業を続けている。
少し前から、ヤンゴンでは公然の秘密となっていることだ。
男性が向かったナイトクラブも、シャッターを下ろし、通りからはすでに閉店しているように見えた。
でも店の裏手にぐるりと回り込むと、通用口から店内に入ることができる。
暗い店内には、ビートを刻む重低音の音楽が大音量で流れていた。
10代から20代の若い男女が音楽に身を委ねて踊っている。
店内は暗いのに、多くはサングラスをかけていた。
「『K』は買える?」
注文を取りに来たウェーターに尋ねた。
ウェーターは黙ってうなずいた。
店の奥の方へと連れて行き、白い粉が入った袋を手渡した。
「K」とは、日本でも麻薬指定されている「ケタミン」のことだ。幻覚作用がある。
その場で7万チャット(約4400円)を払った。
テーブルに戻り、平らな皿の上に袋の粉をあけた。
財布から取り出したカードをへらのように使って、広がった粉を線状に整えていく。
長さ数センチの線状の粉が4列できあがった。
テーブルの上に身をかがめ、ストローで鼻に直接吸い込んだ。
店内を見渡すと、周りのテーブルでも若者たちが同じようにストローで白い粉を吸っている。
ビールを2杯注文した。
「30分くらいで効いてくるぞ」
約30分後、2人はテーブルを立ち、他の若者と同じように音楽に乗せて踊り始めた。
「ケタミンを吸うと疲れが吹き飛び、心身に力がみなぎったような感覚になる」
ナイトクラブで使うのは、大音量の音楽と相性が良いからだ。
大勢で音楽に乗って、幸せな気分に浸る。
だんだんとうつろな目になるので、周囲にわからないように、サングラスをかける。
デモに繰り出した若者たち「現実忘れたくて」
男性がケタミンを使うようになったのは、昨年初めごろから。
麻薬常習者ではなかった。知り合いに勧められて一度大麻を吸ったことがあったが、それきりだった。
2021年2月に国軍がクーデターを起こし、その1年後の22年ごろから急に「K」がはやり始めた。
ナイトクラブに行けば、簡単に買えるようになった。
1回分が6万~8万チャット(3800~5千円)。
1日の最低賃金が4800チャット(約300円)のこの国では、かなり高額だ。
使うのは主に10代後半から20代の若者たち。
大麻は30代以上が好むのだという。
「大麻は紙で巻いて吸うから、技術が必要。それに、大麻は静かな場所で楽しむもの。ケタミンはクラブで音楽に乗って楽しむものだから、若者向きなんだ」
クーデター直後、拘束されたアウンサンスーチー氏の肖像画を掲げ、抗議デモへと繰り出したのは主に若者たちだった。
その一部は今、夜な夜なナイトクラブを訪れ、麻薬にふけるようになった。
「若者を責められない。将来に何の希望もないのだから」
そう話す男性は、ミャンマーの若者を三つのグループに分けた。
①国軍に家族や友人を殺され、国軍を憎んで戦い続ける
②国軍への抵抗を諦め、現実を忘れたくて麻薬に走る
③政治に興味を持たず、ただ自分のために生きる
男性は自分自身を二つ目のグループに分類した。
「友人の何人かは、武器を手に国軍と戦っている。でも、自分にはとてもそんなことはできない」
友人たちは、国軍の統制が及びにくい国境地帯に潜伏している。
時々ヤンゴンに来て、国軍の施設を襲う。
男性は友人のために、宿泊場所を提供しているという。
「自分にできることはそれくらい。命をかけて戦っている友人に申し訳ない。無力な自分が嫌で、薬を使わずにはいられなくなる」
外出禁止令が終了した午前4時。
男性と友人は店を出た。 ミャンマーの平均年収12万らしいが一発4000円とか払えるのか? >>5
どう考えてもおかしいわな
朝日の記事だしなあ 所得と比べると相当高えな
途上国の若者がそんなの買うのかね ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています