日本音楽著作権協会(JASRAC)は、管理手数料の実施料率について、2023年3月分配期に限り引き下げると発表した。

管理手数料とは、著作物使用料などを作詞者・作曲者・音楽出版社などの権利者に分配する際に控除する料金のこと。
年度内最後の分配期となる2023年3月分配期について、上述の通り引き下げを行う格好となる。

具体的には、大規模演奏会が現行の15%から13%、カラオケは24%から22%、放送等は8.5%から6.5%、業務用通信カラオケは9%から7%に変更。
またインタラクティブ配信や授業目的公衆送信補償金、有線放送等については、9.5%から7.5%に引き下げを行う。

JASRACは本件について、経常収益が経常費用を上回った場合、収支差額金として翌年度に権利者へ分配するが、
決算前でも発生が確実な部分については、できる限り早く権利者に還元したいためだと説明。

2022年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で経常収益の減少が見込まれたため、経常費用の削減に努めた結果、
経常収益が経常費用を上回る水準で推移したとしている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ab77044d8eada0275cd36f4a7a94da2a6dd307cd