「中国から離れ過ぎても、近づき過ぎても駄目。この小さな島はバランスが大切」
中国福建省に近く、台湾が実効支配する離島、金門島で旅行業に携わる男性(36)は、こう強調した。
金門島は、「国共内戦」で中国共産党軍に敗れた蒋介石率いる国民党軍が、大陸から台湾へ逃れる際に踏みとどまった島だ。福建省のアモイから10キロも離れておらず、中国とにらみ合う「最前線」の役割を担う。
1958年8月23日には、毛沢東が率いる中国軍がアモイから1日で5万7千発を超える砲弾を撃ち込んだ。いわゆる「823砲戦」で、44日間で約48万発の砲弾が放たれ多くの住民が死亡した。その後も砲撃は79年まで断続的に続いた。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1082085