原子力規制委員会の山中伸介委員長は28日、テロ対策不備で事実上の運転禁止命令を出している東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)を現地調査し、改善状況を確認した。終了後に山中氏は「核物質防護上、具体的には話せないが、課題がまだある」との認識を示した。

 山中氏は生体認証装置を導入した原子炉建屋に通じるゲートや、雪が降りしきる中、原発北側の砂浜沿いにある防護柵などを視察。ゲートの管理状況は「非常に良くなっている」と評価した。

 柏崎刈羽原発では3号機の審査書類に、既に審査を終えた2号機の記載内容が流用されていたことも発覚。山中氏は「小さな問題ではない」と強調した。

共同通信 2023/01/28 19:17 (JST)
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