アニメ替え歌 思い託し 上原俊介さん(46)無新
大勢の人が行き交う週末の名古屋・栄での街頭演説。マイクを持つと「まずは一曲」と、アニメソングの替え歌を披露し始めた。
「残酷な、県政支配~」
国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展を巡る現職知事の対応を批判する歌詞だ。「場が温まったところで」と、改めてインフラ整備の充実や税金の使い道の見直しなどを訴えた。
この日、中心街の名古屋市中区役所前の掲示板に、候補者六人の陣営で最も遅くポスターを張った。組織を持たず、立候補の届け出やポスター貼りなど選挙活動の多くを自力でこなす。
「スタッフが少ないのでね。『上原』の名前を覚えてもらうため、できるだけ名前を繰り返して言うようにしている」と話す。選挙カーも当初は自ら運転して回ったが、現在は運転手を務める支援者が加わり、「心強い」。
告示後、最初に回ったのは地元の知多半島。休日は人が多く集まる名古屋の街へ繰り出す。街頭演説のスケジュールもその場次第で柔軟に変えていく。「政策や大村(秀章)さんの県政ミスをしっかり訴えられている。緊張せず、楽しめている」とマイペースだ。
交流サイト(SNS)のツイッターも活用し、自身のアカウントには「自動車減税10%を実現」などの公約や、日々の動向をつづる。
街頭演説では、ツイッターへの投稿用に自身の姿をスマホで撮影。東海地方に寒波が直撃した二十四日は、県北部の小牧市、春日井市、豊山町を遊説して回り、あられが降りしきる中での演説写真を投稿した。
ただ、「フォロワーが少ないので、インターネットの活用よりも自分で回って直接訴えた方が良いかな」と、戦略の修正も図っている。
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