https://bunshun.jp/articles/-/48551?page=1
「おまえはアルカイダのメンバーだろう。早く認めろ」
「ぬれぎぬだ」
悪夢のようなやり取りだった。中国新疆ウイグル自治区出身の51歳のアデル・ノーリーは、米中央情報局(CIA)や米軍の尋問官に執ように迫られた日々を忘れない。
イスラム教徒で、国際テロ組織アルカイダの構成員と疑われ、「出口」の見えない拘束生活を7年半余り強いられた。場所は、カリブ海に臨むキューバ東部のグアンタナモ米海軍基地にある秘密の収容施設だった。