日本側、近くフィリピン当局と送還に向け協議へ 今週なんらかの動きの可能性 マニラ郊外の入管施設前【記者中継】

全国で相次ぐ強盗事件をめぐり、フィリピンの入管施設にいる日本人4人について、日本側は近くフィリピン当局と送還に向けた協議に入る予定です。フィリピンから中継です。

マニラ郊外にある入管施設前です。私の後ろに見えます緑の扉が、この施設の出入り口ですが、けさ、あの扉が開き、イエメン人の男が移送されるという動きがありました。

レムリヤ法務相はけさ、「入管には改革が必要だ」と述べたうえで、その後の会見で次のように話しました。

フィリピン レムリヤ法相
「この問題について日本政府と全面的に協力する。フィリピン国内の訴訟が解決すれば、外国政府の強制送還の要請に応じることができます」

日本側とフィリピン当局は近く送還に向けた協議に入る予定で、今週、何らかの動きが出る可能性があります。

一連の事件をめぐって警視庁は、この入管施設にいる特殊詐欺グループの渡辺優樹容疑者(38)、今村磨人容疑者(38)、藤田聖也容疑者(38)、小島智信容疑者(45)の4人が指示役として関与した可能性があるとみて捜査しています。

レムリヤ法務相は、「汚職の問題が懸念される。入管職員に(渡辺容疑者らの)支援者がいれば厳しく対応する」とも述べました。

関係者によると、施設の中では職員に賄賂を渡すことで、本来禁止されている携帯電話などの通信機器の入手が可能な状態で、今回の事態を受け、施設ではすでに抜き打ちで収容者の持ち物検査が行われたということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1be24ab17ee00a8ead16be112c77529ede4d6d59