◆運転開始から37年、トラブル相次ぐ
自動停止した関西電力高浜原発4号機は運転開始から37年がたち、関電は原則40年とする運転期間を超えて20年間の延長運転を、原子力規制委員会に申請する方針。立地自治体の県や町の了承を得る手続き中だ。最近では、経年劣化が要因とみられるトラブルも相次ぐ。
「これから調査する」「(どういう状況なのか)分からない」。30日夜、規制委で報道各社の取材に応じた関電の広報担当者は、自動停止の原因や当時の状況などについてほとんど説明できなかった。
高浜4号機は2019年以降、原子炉とは別の蒸気発生器内に長年の運転で鉄さびがたまり、配管に当たって傷つけるトラブルが続発。これまでの定期点検で3回確認され、対処しても再発を繰り返している。
今回の停止と、経年劣化との関係を問われた関電の広報担当者は「原因調査をしないと分からないが、高経年化(経年劣化)とは関係ないと考えている」と話した。(小野沢健太)
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