愛媛県警は31日、平成30年西日本豪雨で被災した中小企業が対象の県の補助金約6600万円を不正受給したとして、詐欺の疑いで紙加工品メーカー「宇和特紙」(同県西予市)の元代表取締役ら3人を逮捕した。県警は3人の認否を明らかにしていない。同社はウエットティッシュなどの製造販売をしていた。
県警によると、逮捕したのは同社元代表取締役、大西和人容疑者(62)=同県四国中央市金生町山田井、同社元経理部長の三好照夫容疑者(62)=同市川之江町、取引先企業の元専務取締役、関勇一郎容疑者(52)=東京都足立区東綾瀬。
逮捕容疑は共謀して、虚偽の交付申請書や報告書などを提出し、令和2年3月、県から補助金約6600万円をだまし取ったとしている。
県によると、同社は豪雨で製造機械が水没したとして修理などの目的で補助金を申請していたが、実際はリース契約の機械があったという。
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