東京 八王子の東京都立大学で、教授で社会学者の宮台真司さん(63)が刃物で襲われ重傷を負った事件で、容疑者とみられる41歳の男が事件から2週間余りあとに死亡していたことが警視庁への取材で分かりました。
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近所に住む女性は、母親から聞いた話として「息子は高校を出てから引きこもりがちで、将来を心配して5年前に別の家を用意した。ごはんだけ実家に食べにきていたが、それ以外はその家で過ごしていて、3年前から外に出るようになった」と話していたということです。
また、容疑者とみられる男の相模原市南区にある別の自宅の周囲には、午後0時半ごろに規制線が張られ、捜査員が出入りする様子が見られました。
その後、午後2時半ごろに捜査員が家の中から段ボールなどを運び出していました。
近所に住む80代の女性は「住宅には70代くらいの夫婦が2人で住んでいる。以前は娘2人と息子1人の家族5人で暮らしていたが、娘はいずれも独立して家を出た。家族仲はよいようで娘もたびたび両親に会いに来ていた。息子は仕事はせず、病院にかかっていると聞いた。母親は息子が将来暮らせるように近くに家を買ったと話していて、息子は毎日のように晩ご飯などを食べに家を訪れていた。体格がよく、無口で、近所の人と会ってもあいさつを交わすくらいだった」と話していました。
近所の50代の男性は「住宅は夜になると3、4人で談笑する声がよく聞こえてきました。けさ10時前に10人くらいの警察官が家の中に入って写真を撮るなどしていて、報道を見て驚いています」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230201/k10013967121000.html