岡山大学の学長を務めるのは、槇野博史氏（74）。2011年から岡山大学病院の病院長を務め、2017年から現職となった。
「2000万円もの大学のお金を、趣味の写真に注ぎ込んできたんです。」（岡山大学関係者）
2000万円の内訳はこうだ。まず、自身が撮影した写真を特注のパネルに加工した。これが、500万円也。
「パネルは大学病院内の廊下の壁にずらっと展示されています。製作費はすべて病院運営費などから支出されています。」（病院関係者）
さらに槇野学長は、大学の予算で2冊の写真集を自費出版したうえ、別の出版社から発行した写真集を7冊、それぞれ数百部から2000部ほど大学に購入させているのだ。
「悪質なのは、事務部のチェックが入る50万円を超えないように、分割納品させていることです」（同前）
実際、明細によると、自費出版した写真集の印刷製本費165万9000円は、49万7700円を3回と16万5900円を1回という不可思議な分割払いがされている。
「これら写真集の発行や買い取りを合計すると、約1500万円ほど。」（前出・大学関係者）
こうした“悪事”は、一度、公益通報によって、大学幹部らに発覚した。しかし、すでに学長に内定していたため、形だけの調査と口頭での注意でうやむやにされたという。
「槇野氏は、八方美人で口がまわるタイプ。学長の地位もそうやって手に入れたんです」（同前）
さらに槇野学長は、とある重大な“秘密”を抱えたまま、大学を去ろうとしている。
「3億円にものぼる、不正経理です。2014年度分の決算時、7億円の赤字があった岡山大学病院の収支を少しでもよく見せようとして、製薬会社などから治験のために振り込まれた受託研究費を、通常の診療で使用する検査試薬代3億円につけ替える粉飾決算をおこなったのです。本来は研究に使われるはずのお金を、勝手に経費の穴埋めに流用したということです」（病院関係者）
本件は、2021年に公益通報により発覚。その後、監査がおこなわれ、2022年6月3日に監査結果が報告された。そこでは、この経理操作について、不正経理が認定されている。しかし、いまだに岡山大学は問題を公表していない。
「現在の国立大学は、学長を中心とした理事会組織に権限が集中しすぎています。しかし、政府や文部科学省は大学経営の効率化を求めるあまり、歯止めをかけられていません」（京都大学教授）
岡山大学では来る4月、槇野氏が推す人物が学長に就任することが決まっているーー。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c50f9ffda02c097e11351156da417ac23497dd4e
