村上市の米菓製造大手「三幸製菓」荒川工場で昨年2月、従業員6人が死亡し、1人が負傷した火災で、県警は1日、新潟市北区の本社などを業務上過失致死傷容疑で捜索した。発生からまもなく1年がたつなか、立件を視野に入れた詰めの捜査が進んでいる。

 捜査関係者によると、県警は先月31日と1日、本社と同工場を捜索した。県警による捜索は、火災発生直後の昨年2月15日以来、2回目。

 県警は、同社幹部らへの事情聴取も進めており、幹部らに対する刑事責任が今後の主な焦点となる。

 出火原因を巡っては、総務省消防庁が昨年12月、乾燥機内に積もった煎餅のかすに熱がたまり、発火点に達したことで出火した可能性が高いと指摘する中間報告を公表している。

 同庁は、2022年度中に最終報告を策定する方針を示している。

 火災は昨年2月11日午後11時50分頃に発生し、アルバイト女性4人と男性社員2人が亡くなり、社員1人がけがをした。

https://www.yomiuri.co.jp/local/niigata/news/20230201-OYTNT50119/