刑法犯件数、20年ぶり増加 コロナ制限緩和影響か―サイバー、虐待は最多・警察庁

警察庁は2日、2022年の犯罪情勢統計(暫定値)を公表した。警察が把握(認知)した刑法犯は前年比5.9%増の60万1389件で、20年ぶりに前年を上回った。
自転車盗など街頭犯罪の増加が要因で、新型コロナウイルス対策の行動制限が緩和されたことが影響したとみられる。
特殊詐欺やサイバー攻撃、児童虐待も増えており、同庁は「犯罪情勢は厳しい状況にある」としている

刑法犯認知件数は、防犯機器の普及や警察の取り締まり強化などで02年の285万件をピークに減少が続き、21年まで7年連続で戦後最少を更新していた。
20~21年は新型コロナ対策の行動制限などで街頭犯罪が大幅に減少。22年は緩和によって増加に転じた可能性があり、同庁担当者は「今後も認知件数が増えるか注視したい」と話した。

https://www.jiji.com/sp/article?k=2023020200451&g=soc