残穢は原作の悪意がなくなってるのがよくない

あえてドキュメンタリー風にしてフィクションと現実の境目をなくしつつ
最後は怪異が実在するか気のせいなのか曖昧にして
そのままぶん投げてモヤっと終わらせるも
穢れのシステムそのものは現実にも存在するかもしれないと読者に考えさせて
「そのシステム通りならこれ読んだ自分にも何らかの害がいくかもしれない」と思わせる

っていう「この怖い話聞いた人のところに今晩幽霊が来ます」系の1番性質悪いやつだったのに
映画は作中で怪異発生させることでフィクションの境目をはっきりさせてしまって
「これ見た自分にも穢れが移ったかも」みたいな性質の悪さが消えてしまってる