内閣府は2日、日本の領海や排他的経済水域(EEZ)を定める基線となる「国境離島」の調査結果を発表した。
北海道新冠町の節婦(せっぷ)南小島(みなみこじま)など4島は測量の結果、
島ではなく、満潮時に沈む「低潮高地」などに位置づけが変わった。浸食などの影響とみられる。

 ただ、本土や島から12カイリ以内の低潮高地は基線として認められることなどから、内閣府は領海の広さにほとんど影響しないとしている。

 別の低潮高地がより外側に見つかった事例なども含め、計14島が国境離島から外れた。
長崎県五島市の女島(めしま)など3島が新たに国境離島となり、差し引き11減の473島となった。
領海とEEZを合わせた海域(約447万平方キロ・メートル)はほぼ維持される。

 政府が国境離島の状況把握を始めた2017年以降、島の数が変わるのは初めて。

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230202-OYT1T50204/