製薬会社のグローバル・ファーマ・ヘルスケアは、米国内で流通している人工涙点眼薬「Artificial Tears Lubricant Eye Drops」について、
感染症を引き起こす可能性があるとしてリコールを発表した。米食品医薬品局(FDA)が2日に明らかにした。

問題の点眼薬は、米エズリケアとデルサム・ファーマの2社を通じて全米でネット販売されていた。
FDAは消費者に使用中止を呼びかけるとともに、副作用があればFDAに報告するよう促している。

米疾病対策センター(CDC)は、12州で報告された55件の感染症の症例について、この製品に関係している可能性があるとみて調べている。

CDCによれば、角膜、眼内液、呼吸器、尿路の感染症や、敗血症の症例が報告されている。
視力を失ったり入院したりした患者もいるほか、1人が死亡しているという。

感染症を報告した人のほとんどが、人工涙の点眼薬10種類あまりのうち少なくとも1種類を使用しており、大部分はエズリケアの製品を使っていた。
こうした点眼薬は防腐剤不使用で、細菌の繁殖を防ぐ成分が入っていない。

https://news.livedoor.com/article/detail/23646356/