北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさん(58)=拉致当時(13)=の母、早紀江さんが4日、87歳の誕生日を迎えた。2020年に死去した夫、滋さん=享年87=と同い年となった。早紀江さんは夕刊フジの取材に「迫りくる命の猶予」への焦り、解決への切望を語った。岸田文雄政権の覚悟が問われる。

【写真】北朝鮮から提示された横田めぐみさんの写真

「日本国の『最重要課題』と常に掲げながら、国会でほとんど議論されない。年に応じて体力が弱り、以前のように活動ができないことに、不安や悔しさが募ります」

早紀江さんは焦燥感をにじませた。被害者は高齢化し、家族も相次いで死去している。

日朝交渉が静まり返り、拉致事件が風化するさまに危機感は増す。

「政治家や官僚の方々は、わが子が拉致されて平静でいられるのか。大切な多くの命を、あの危険な国から45年間も救出できなかった。この間、どれだけの有能な方々が国会の椅子に座しておられたのか。解決へ、毎日、声をあげ、侍のような気迫を示してほしい」

https://news.yahoo.co.jp/articles/fe7ca6df603ba2847fa598a94ef5ddd8031cfc09