岸田政権「多様性」方針は本当?「LGBTは生産性ない」発言の杉田水脈氏は昨年まで総務政務官

2/4(土) 14:57配信

 岸田文雄首相の荒井勝喜秘書官が3日夜、LGBTなど性的少数者や同性婚のあり方について発言した際に「隣に住んでいたら嫌だ。見るのも嫌だ」と、報道陣の取材に述べたことを受け、岸田首相は4日、荒井秘書官を更迭する意向を明らかにした。

 首相は報道陣の取材に「岸田政権は、持続可能で多様性を認め合う社会を目指すと申し上げてきた。政権の方針とは全く相いれない」と述べ、荒井秘書官の発言を批判した。

 一方で岸田政権では昨年8月の内閣改造で、性的少数者らに関して「LGBTには生産性がない」など、過去に差別的な寄稿や発言をしていた杉田水脈衆院議員が、総務政務官に就任した。野党は国会審議で杉田氏の過去の発言を問題視。杉田氏や、政務官に起用した首相を批判するとともに、杉田氏の辞任を要求。杉田氏は一部について撤回、謝罪したが、職にはとどまった。

 昨年12月には、杉田氏の政務官更迭を求める抗議活動が自民党本部前で行われ、国会議員を含め約100人が参加したこともある。 杉田氏は昨年12月27日、政務官を辞任した。事実上の更迭だったが、岸田首相の任命責任や、多様性に対する認識が問われる問題でもあった。

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