グンゼは2月3日、中国山東省に持つ100%出資のストッキング生産子会社「山東冠世針織」の生産を終了すると発表した。コロナ禍でストッキング需要の縮小が続くなか、レッグウェア事業の生産体制を見直し、山東冠世での生産は宮崎県にある九州グンゼに移管・集約する。
山東冠世針織は既に生産を終了しており、今後清算手続きを開始する予定。レッグウェア事業は、今回の集約化による収益改善と国内工場での高付加価値化、スタイリッシュボトムやレギンスなどのライフスタイル関連商品の販売を拡大していく。
日本靴下工業組合連合会の統計では、ストッキング・タイツの国内供給量は年々減少。19年の2億6400万足が、20年に1億8100万足、21年に1億4200万足となっている。グンゼの22年3月期連結決算でのレッグウェア売上高は、前年比23%減の123億円だった。
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