これはおそらく、米メディア「CNBC」がレポートしたGoogleのチャットAI「Apprentice Bard(見習い吟遊詩人)」でしょう。これはGoogleの大規模言語モデル「LaMDA」を応用したもので、「ChatGPT」と同様に、人々が「質問をして詳細な回答を受け取る」ことを可能にするものだとされています。

このレポートでは、Googleが実験している可能性のあるチャットAIの方向性がいくつも明かされています。例えば「質問と回答の形式を使用できる代替検索ページ」や、Googleホームページの「メイン検索バーの真下に置かれた質問プロンプト」「検索バーの真下に灰色の泡を表示して、通常の検索結果よりも人間らしい応答を提供する」結果ページなどです。

対するマイクロソフトのChatGPT搭載「Bing」も画面がリークされており、「最新情報を出せるChatGPT」の登場として期待感は高まっています。 しかしGoogleが今回出すAIの中身は急造のものではなく、Googleが何年もかけて開発してきた最強AI「LaMDA」です。「CNBC」が公開したレポートでは、LaMDAは論理問題の正確性などで「ChatGPTを超えている」といえる結果も出ていました。

Googleが「AIの精度」「検索エンジンの完成度」「登場のはやさ」で勝れば、もともとシェアの低いマイクロソフト「Bing」に勝ち目はありません。2月8日のGoogleイベントの発表内容次第では、昨年から続く未曾有の「ChatGPTブーム」も一瞬で終わってしまうかもしれないのです。

https://www.appbank.net/2023/02/06/technology/2394281.php