人工知能(AI)研究の第一人者として知られる英オックスフォード大のマイケル・オズボーン教授(41)が7日までに、共同通信のインタビューに応じ「AIの発展速度は驚くほど早い。今後、全ての業界でAIとの協業が進むだろう」と予測した。AIを活用した自動運転技術の実用化については、想定より遅れているとの認識を示した。

 オズボーン氏は2013年に今後10~20年間で、現在の職業の大部分がAIで代替可能になるという論文の共著者。13年の予想について「デジタルモデルが人間のファッションモデルに代わって活躍するなど正しい予測が多かった」と分析。どんなに技術が発展しても人間と全く同じ作業ができるわけではなく雇用は残り続けるが、今後も失業や業態の変化をもたらすとした。

 「AIは高齢化社会の有効なツールだ」とも語った。認知機能が低下したり、移動が困難になったりした高齢者を手助けすることで、多くの人がより長い期間働けるようになると指摘した。

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