熊本に都市高速を整備、県と市が本格検討…TSMC工場建設で交通量増
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熊本県と熊本市が、市中心部と九州自動車道、熊本空港(益城町)を結ぶ都市高速道路整備の本格的な検討に乗り出す。県、市は新年度一般会計当初予算案に計2億円超の調査費を計上する方針を固め、新年度にも複数の具体的なルート案を示す方向で調整している。市に隣接する同県菊陽町に、半導体受託製造の世界最大手・台湾積体電路製造(TSMC)が工場を建設するのを機に交通量が増えると予測されており、検討を急ぐ。
熊本市は政令市の中でも交通渋滞が深刻で、熊本駅から熊本空港までが混雑時には1時間を超えることもある。このため、県と市は2021年、中心部から九州道のインターチェンジまでを10分、熊本空港までを20分で結ぶ「10分・20分構想」を打ち出した。
実現に向け、「熊本都市圏北連絡道路」「熊本空港連絡道路」「熊本都市圏南連絡道路」の計3本の高規格道路を整備し、有料の都市高速道路方式で一体的に運営する案を軸に検討を進める。国土交通省とも連携し、早期の事業化を目指す。
関係者によると、市中心部は土地確保が難しく、道路の上など公共空間の利用を想定。中心から北東への市道「産業道路」や1級河川の白川沿い、南東に向かう国道266号などの上に高架橋を造るルート案などを検討する。新年度にも住民説明会で公表する方向だ。
同方式は自治体からの出資や民間から資金調達し、運営する公社が通行料金で返済する。福岡、広島、名古屋各市などで整備されている。TSMCの新工場は24年末にも本格稼働の見通しで、製品の出荷や材料の輸送などで交通量増が予想される。隣の合志市でもソニーグループが半導体の新工場建設を検討している。
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