サンリオ、売上時期操作の疑い 特別調査委設置: 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC097KW0Z00C23A2000000/
サンリオは9日、キャラクターの知的財産権などを管理するライセンス事業で売り上げ計上の時期を操作していた疑いがあると発表した。本来計上すべき月ではなく、月次の売上予算に合わせるために任意の月にずらした可能性がある。同日、事実関係の確認や原因を究明するため、公認会計士らで組織する特別調査委員会を立ち上げた。
同社によると売り上げの証拠になる書面に日付を記載せず、任意の月に事後的に記載していた可能性があるという。1月に発覚して社内の調査チームを立ち上げたが、さらなる調査や類似する案件の有無などを把握する必要があると判断。公認会計士や弁護士ら外部の有識者3人で構成する特別調査委員会の設置を決めた。
操作が疑われる取引の規模は現時点で最大1億円強とみている。同社は「調査に全面的に協力し、明らかになった事実関係は最終報告を受け取ったタイミングで開示を検討する」とコメントを出した。業績への影響も判明し次第、発表するとしている。