ニコン、半導体の輸出規制を注視 一定量を中国へ輸出
https://jp.reuters.com/article/nikon-idJPKBN2UJ0GY
[東京 9日 ロイター] - ニコンの徳成旨亮最高財務責任者(CFO)は9日の
決算会見で、日米とオランダの3カ国の政府が合意した半導体製造装置の対
中輸出規制について、一定量を中国に輸出していることから注視していく考えを示した。
米国が昨年10月に導入し、日本とオランダにも対応を求めていた半導体の対
中輸出規制について、3カ国は1月下旬に合意した。合意したことを公式に発表
していないが、オランダのASMLや日本の東京エレクトロン、ニコンなど製造装
置を手掛ける企業が影響を受ける可能性がある。
徳成CFOは、報道されている以上の内容は承知していないとした上で、「仮に日
本政府から正式に発表があり、ガイドラインなどが明らかになれば、当然その
ルールに従って行動していく」と語った。
ニコンによると、半導体向け、パネル向け合わせた露光装置事業の売り上げの
4割を中国向けが占める。現時点で業績への影響はないという。
東京エレクトロンもこの日の決算会見で、規制の詳細は承知しておらず、今後
政府に確認するとした。