今回の研究では、さらに一歩進んで、完全な4次元の時空についての結論を提示した。我々の物理的現実に対応する時空の概念は、3つの空間次元と1つの時間次元というものだが、それに対し、

超光速の世界は3つの時間次元と1つの空間次元で説明される。超光速の観測者から見ると、この世界の1次元だけが空間的な特徴を保っており、この1次元に沿って粒子が移動できる。

そして、粒子は3つの時間のそれぞれで、独立して「年を取る」。しかし、私たちの視点からは、それは空間のあらゆる方向に同時に運動しているように見える。

つまり、粒子に関連する量子力学的な球面波が伝播しているのだ。

このように、超光速の観測者を導入すると、世界は非決定論的になり、粒子は量子的な重ね合わせの原理に従って、一度に多くの軌道を移動し始める。超光速の観測者にとって、古典的なニュートン学説の点状粒子は意味をなさなくなり、「場」が物理世界を記述するために使用できる唯一の量になる。つまり、場の理論の枠組みで記述しなくてはならなくなる。

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