無意識の偏見に気づこう=中学生・瀬古ひらり・15(東京都)

 「女の子らしくしなさい」。あなたが女子なら、このようなことを一度は言われたことはないだろうか。
私は、幼いころ祖母や母から言われていたが、少しの違和感も抱かなかった。
そんな私の価値観が大きく変わったのは、女子校に入学してからだ。

 力仕事や運動会の応援団長を、すべて女子が担っていることに最初、とても驚いた。
「女子校だから当然」と思われるかもしれないが、それまで共学にいた私は、これらは男子の役割と無意識に考えていた。

 小学校でジェンダーに関して学び理解していたつもりだったが、
「力仕事は男子がするのが当然」という考え方を無意識に持っていたことに大きなショックを受けた。

 社会にジェンダーの理解が広がりつつある今こそ、自分の「当たり前」「固定観念」を見直したい。
無意識の偏見に気づき、認識を改められた時、本当に生きやすい社会になると思う。

https://mainichi.jp/articles/20230211/ddm/005/070/014000c