発達障害の私が、「障害者」として生きることを決意するまで

私は小学生のときに学習障害の診断を受けていました。しかし母は障害のことを私に伝えていませんでした。

勉強するうえでの困難や友達関係は次第に改善されていったので、母をはじめとする周りの大人たちは、私の障害は「完治した」と思っていたようです。

しかし私は会社で働き始めてから「自分が発達障害かもしれない」と気付くことになりました。

学生時代、様々な困難はあったものの無事大学へ進学した私は、システム開発業の技術者を目指して勉強し、卒業後は望み通りシステムエンジニアとして就職しました。

しかし、働き始めて2~3ヶ月後、早くも壁にぶつかりました。

それまでの研修では特に問題無かったのですが、実際にシステムの開発作業を行い始めると、ほかの社員と関わることが多くなったためか、トラブルが多発しました。

トラブルの内容は、

・作業指示を他の人よりも詳細に話さないと理解できない
・私の話の要点が分かりづらい
・話の行間や雰囲気を察せず、上司の意図を誤解してしまう

といった、コミュニケーションに関することでした。

https://h-navi.jp/column/article/35025596