プレミアリーグのプロ審判協会(PGMOL)が、今節行われた2試合でビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)にミスがあったことを認めた。12日、イギリスメディア『BBC』や『スカイスポーツ』などが伝えている。

プレミアリーグ第23節が11日から開催されているが、いくつかの試合では判定に注目が集まっている。1-1に終わったアーセナル対ブレントフォードの試合では、イヴァン・トニーの同点ゴールが疑惑の対象に。その直前のプレーでクリスティアン・ノアゴールがオフサイドポジションにいたものの、VAR担当のリー・メイソン氏はその場面で線を引いてオフサイドの確認をせずにゴールを認めていた。

また、1-1に終わったクリスタル・パレスとブライトンの一戦では、0-0で迎えた33分にペルビス・エストゥピニャンがゴールネットを揺らしたものの、VARの確認の結果、得点は認められず。しかし、このオフサイド確認の際に最終ラインを引き間違えたことが明らかになっている。

この事態を受け、PGMOLは声明を発表。「PGMOLの会長であるハワード・ウェブ氏は、アーセナルとブライトンの両方に連絡を取り、土曜日に行われたそれぞれのプレミアリーグでの試合でVARに重大なエラーがあったことを認め、説明したことを発表する。オフサイドの状況に関連していた両方の事象は人為的なミスであり、今後PGMOLで徹底的に審査していく」と明らかにした。

今節はそのほか、ウェストハム対チェルシーの一戦でも、コナー・ギャラガーのシュートがトマーシュ・ソウチェクの手に当たって防がれたものの、PKが与えられず。試合後にはチェルシーの公式ツイッターが動画付きで該当シーンを投稿するなど、今節の判定には多くの議論が巻き起こっている。

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