ただ、多くの中国人は、日本に行きたくてウズウズしています。SNSなどを見る限り、20~30代の若い世代を中心とした層からは、「春には日本に行って、和装をして桜鑑賞をしたい」「アニメのグッズを買ったり、聖地巡礼をしたい」「今年は日本で本物の天ぷらや寿司、ラーメンを食べるのが夢だ」など、日本での観光を心待ちにする声が上がっています。

彼らには、団体旅行禁止という政府の措置以外にも日本への渡航を阻む障壁があります。日中間の定期便の便数が限られているため、中国都市部から日本への航空券は往復で概ね20万円前後と、非常に高額となっているのです。

しかし、今後日本への団体旅行が解禁されることにより、航空便の便数は回復すると予想されます。以前のように低価格での往来が可能となれば、若者を中心とする中間層の訪日客もゆくゆくはコロナ以前の状況に戻るでしょう。

中国政府は、日本による中国からの渡航者に対する水際対策に対して不満を表明しましたが、日本に行きたい若者層はそうした国同士の摩擦には興味がありません。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9e3cdfd74eacf87fb2fd851850040a2716fb1702