広島県海田町の事務所で昨年6月に男性が監禁後に亡くなり、遺体が遺棄されたとされる事件で、金銭目的で男性に暴行を加えて死亡させたとして、県警捜査1課と海田署の捜査本部は13日、いずれも住所不定、古物商今泉俊太(32)と無職伊藤圭亮(28)の両容疑者=いずれも死体遺棄容疑で送検=ら男女7人を強盗致死の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。

捜査関係者によると、7人は監禁事件に関わったとして逮捕、起訴されていた男女。県警はこれまでの捜査で、男性を監禁中に暴行する様子を収めた録音データを押収。解析などを進めた結果、7人が共謀して男性から金を奪おうとするなどし、暴行を加えたことで死亡させたと判断したとみられる。

県警によると、7人は6月1日夜から翌2日昼過ぎにかけて男性を監禁。その後、今泉、伊藤両容疑者ら4人が事務所で亡くなった男性の遺体を車に乗せ、埼玉県内かその周辺まで運んで遺棄したとされる。この4人は死体遺棄容疑でも逮捕され、今回で3度目の逮捕となる。他の女3人は監禁罪で執行猶予付きの有罪判決が確定していた。

県警や公判記録などによると、女5人が男性との間で投資を巡る金銭トラブルになり、「債権回収屋」とされる今泉、伊藤両容疑者に回収を依頼したことが事件の発端とされる。

中国新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c926d2aaba9b92258ea406c464aa837480bf803