山口は安倍晋三元首相の死去に伴う山口4区に加え、山口2区との「ダブル補選」になる可能性が強まっている。
2区の安倍氏実弟の岸信夫前防衛相は体調に不安があり、2月上旬にも議員辞職する考えを党幹部に伝えたからだ。
まず4区では自民党が公募で候補者選定を進めている。複数の応募があった模様だが、安倍氏の後援会が推す下関市議の吉田真次氏（38）が最有力だ。
衆院小選挙区の「10増10減」に伴い、山口は選挙区が四つから三つに減る。4区で有権者が多い下関市が新3区になる。
同市は3区選出の林芳正外相の出身地で、補選で勝ってもその後に林氏と新3区の公認を争う可能性がある。こうした事情から、安倍氏の後継選びは難航。
最終的には安倍氏の妻昭恵氏が吉田氏に打診し、推薦した。安倍氏後援会幹部によると、昭恵氏が全面的に支援して安倍氏の「弔い選挙」を展開するという。
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