大阪府議会が「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)等の悪質な活動とは一線を画す」と決議したことは憲法の保障する議会への請願権の侵害などとして、旧統一教会の関連団体「天宙平和連合(UPF)」大阪支部が14日、府に決議の取り消しと慰謝料など計350万円の支払いを求める訴訟を大阪地裁に起こした。同支部は昨年12月、大阪市と大阪府富田林市に対して同様の訴訟を起こしている。

訴状によると、府議会は昨年12月、旧統一教会が霊感商法などを利用して高額な商品を売りつけ、信者の経済的困窮や社会的な孤立を招いてきたとして、「旧統一教会等の悪質な活動とは一線を画する決議」を全会一致で可決した。

同支部の永井博理事長(76)は、決議の取り消しを求める請願をしよhttps://www.sankei.com/article/20230214-N325CHADZJORNGKD574EUSR4RM/うと府議会の全議員に協力を求めたが、決議を理由に拒否されたとし、「憲法が保障する請願権や信仰の自由を侵害している」と主張している。

府議会事務局は「訴状が届いていないのでコメントはできない」としている。