トルコ・シリア地震の死者4万1千人超 「世界で類をみない災害」

トルコのエルドアン大統領は14日、国民に向けて演説し、6日に連続して起きたマグニチュード7・8と7・5の大地震による死者数が3万5418人になったと明らかにした。国営アナトリア通信などが伝えた。シリア側と合わせ、地震による死者数は4万1千人を超えた。

シリア保健省によると、同国側では、アサド政権の支配地域で1414人が死亡した。反体制派が支配する北西部では4400人以上が死亡したと、国連人道問題調整事務所が発表している。

エルドアン氏はトルコ災害緊急事態対策庁で行った閣議の後に演説し、被災地の人口が1300万人に上ると指摘。10万5千人余りが負傷し、1万3千人以上が病院で手当てを受けていると明らかにした。

今回の地震については「原爆数百発に匹敵するエネルギーが生じた。その規模と破壊力、その後に起きた経験は、世界で類をみない自然災害だった」と述べた。(カイロ=武石英史郎)

https://www.asahi.com/sp/articles/ASR2H2HZTR2HUHBI002.html?iref=sp_new_news_list_n