サバ缶ショック”が広がっています。記録的な不漁を受けて、サバ缶の価格が上昇し、大手水産食品会社は出荷を一時停止したと発表しました。こうした中、全国有数の水揚げを誇る宮城・石巻市では、深刻な悩みを抱えていました。

     ◇https://news.livedoor.com/lite/article_detail/23715897/

開けてすぐ手軽に食べられるサバ缶は、サラダや味噌汁に入れるなど、自分なりのアレンジで楽しむ人もいるなど、一時のブームで終わらず、食卓に定着しました。

こうした中、水産食品会社・ 極洋は今月3日出荷分から、記録的な不漁などを理由に、サバの缶詰のうち、28品の出荷を一時停止したと発表しました。

出荷一時停止のお知らせを受けて、東京・葛飾区にあるスーパーマルセイのお客さんからは、さまざまな声が聞かれました。

お客さん
「えーそうですか。『(サバ缶を)ちょっと買っておこうかな』という気持ちになります」

「サバって、1年中あって、なじみのあるものですよね。ないと困るなってそんな感じはします」

水産食品会社の極洋は、出荷の再開時期は未定としています。

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また東京・港区の缶詰専門店「カンダフル」では、既にサバ缶が手に入らない事態が発生しています。

カンダフル 鈴木正晴さん
「(サバ缶は)3年の(賞味期限の)日付が付く商品ですので、2022年(去年)の11月に作ったとしたら、2025年の日付が付くはずなんですよ」

サバは秋の終わりから冬に旬を迎えるため、本来なら2025年に賞味期限を迎えるサバ缶が並んでいるはずです。今、店で販売されているサバ缶は、1シーズン前に製造されたもののみで、今シーズンのサバ缶が全くといっていいほど入荷していないというのです