オレオレ詐欺に気づいたおばあさん 用意した封筒に入れたのは紙の束
孫になりすました「オレオレ詐欺」に気づいたおばあさん。警察に相談し、お札の代わりに紙の束を入れた封筒を取りに来た50代の男が逮捕された。
9日、福岡市博多区に住む無職女性(85)宅に、孫を名乗る男から「交通費10万円貸してほしい」などという電話がかかってきた。
女性は過去にも、孫と名乗る男らから「投資に失敗した」などと電話で告げられ、お金を渡すため、複数回にわたり郵便受けに現金を入れていたという。
しかし、今回は電話があった翌10日、女性宅に本物の孫が訪れ、金のことについて知らなかった。うそと気づいた女性は福岡県警博多署に相談した。
15日、孫になりすました男から「23万円を郵便受けに入れておいてほしい」という電話がかかってきた。
署と女性は協力し、お札に似せた紙の束を入れた封筒を用意。郵便受け近くで複数の捜査員が張り込んだ。やってきた男が封筒を手にした瞬間、捜査員が取り押さえたという。
署によると、男は山口市平井の無職の男(52)。署は、何者かと共謀し金をだまし取ろうとした詐欺未遂の疑いで15日に現行犯逮捕したと発表した。(古畑航希)
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