100人を超える女性のスカート内などを盗撮したとして、京都府警は14日、京都市伏見区、無職の男(46)を府迷惑防止条例違反(卑わいな行為の禁止)容疑などで逮捕した。男は動画をインターネットで販売しており、府警は12年前から少なくとも約1億5000万円を売り上げていたとみている。調べに対し「盗撮動画を売ることで生活していた」と容疑を認めている。
発表では、男は2021年2月~昨年10月、京都、大阪両市内の商業施設や駅などで、高校生4人(京都市)を含む女性112人のスカート内や短パンの中を動画撮影した疑い。
撮影には「カバン型カメラ」を使用。レンズはカバンの下部にあるタブに取り付けられ、カバンの中に入れたスマートフォンと連動させて動画を記録していた。取っ手に仕込んだボタンで操作していたという。
商業施設では、棚から商品を取るために背伸びしたりかがんだりした姿勢の買い物客が狙われていた。
府警は昨年12月に男の自宅を捜索し、ハードディスク64台やスマホ19台、パソコン4台を押収。被害者は数万人に上る可能性があるという。条例違反の時効が3年のため、容疑の対象を時効が成立していない112人に絞って立件した。
男は「Mr.研修生」のアカウント名を使い、アダルト動画のウェブサイトを通じて、盗撮した動画を1本1000円程度で販売し、計10万回以上、ダウンロードされていた。「撮影した動画はしばらく手元に置いていた」と供述しているといい、府警は、時効が過ぎるのを待ってから販売していたとみて調べる。
府警は「盗撮しようとしている人物に『気付かれた』と思わせることが大切。背後に人の気配を感じた時は、何度も振り向いたり、周囲を見回したりするなどして注意してほしい」と呼びかけている。
「Mr.研修生」の盗撮被害、数万人の可能性も…カバン型カメラで動画撮影
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20230215/GE00048344.shtml