コモドドラゴンに襲われる? インドネシア社会のオープンな生理事情
インドネシアに赴任して3カ月ほどが経ったころ、出張の日程を考えている時に支局の男性スタッフ(28)に聞かれて、ぎょっとしたことがある。
「この日程は生理中じゃないですか?」
行き先は世界最大級のトカゲ、コモドドラゴンが生息する島。すぐに女性スタッフ(44)も会話に加わり、「生理中の女性観光客が、コモドドラゴンに追いかけられたことがあるそうですよ!」と教えてくれた。生理の経血のにおいが関係しているらしい。
スタッフ全員での話し合いになり、「危ない」との説得によって、私は生理期間と重なったその出張計画を断念した。
もちろん個人差はあると思うけれど、インドネシアでは、日本よりも生理についてオープンに話せる雰囲気があると感じる。
男性が一緒にいる場でも女性は「ちょっとナプキンを交換してくるね」と言ってトイレに行く。 スーパーでナプキンを探す男性を見かける頻度は日本にいた時より増えた。生理が日常のなんてことない話題や風景に入り込んでいる。
https://www.asahi.com/articles/ASR2F4VTYR2BUHBI04B.html
インドネシア中部の西ヌサトゥンガラ州で2020年2月11日、手作りの布ナプキンを持つ女性=国際NGO「プラン・インターナショナル」のインドネシア事務所提供
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インドネシアの首都ジャカルタの商店で売られている生理用品。小分けにされ、調味料や洗剤などとともにぶら下げられている。2個入りの1袋が3千ルピア(約30円)だった=2023年1月19日、リツキ・アクバル・ハサン撮影
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