大野市の職員3人が去年9月、調整池の清掃で出た刈り草などのごみを市内の山中に不法投棄したとして、廃棄物処理法違反の疑いで書類送検されました。
書類送検されたのは大野市の45歳から65歳までの男性職員3人です。
警察の調べによりますと、3人は去年9月1日に、市内の調整池の草刈り作業で出た刈り草などのごみ約300キロを、市内にある荒島岳の山中に不法投棄したとして、廃棄物処理法違反の疑いがもたれています。
住民から市に寄せられた情報をきっかけに警察が捜査したところ、防犯カメラの映像などから3人が不法投棄に関わったことがわかったということです。
警察の調べに対し3人は「人目につかない林道で、刈り草はいずれ土にかえるので問題ないと考えていた」などと話しているということです。
また、警察は調整池の草刈りで出たごみの処分に関するマニュアルを定めていなかったなどとして、法人としての大野市についても書類送検しました。
職員と市が書類送検されたことを受けて、大野市は16日夕方、会見を開き、石山志保市長は「市の作業で法律違反があり、不適切な処理を行ったことを市民に深くおわび申し上げたい。市としては公務員倫理の順守と再発防止に取り組み市民の信頼回復に努めたい」と述べました。
市の聞き取りに対し、職員3人は「泥のついた刈り草が焼却場で受け入れてもらえず、安易に山に捨ててもいいだろうと考えてしまった」などと話しているということで、市は今後、廃棄物処理に関する研修などを徹底することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20230216/3050013967.html