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赤ちゃんとママに優しい抱っこの仕方とは? 子育てアドバイザーが解説
普段何げなく抱っこやおんぶをしてしまう赤ちゃんだが、抱き方一つで機嫌や発育、親の体への負担も変わってくる−。「スマイルサロン 赤ちゃんとママのカラダに優しい抱っこ講座」が、京都府亀岡市千代川町の千代川幼稚園であり、舞鶴市在住の子育てアドバイザー谷口英子さんが講演した。抱える際の注意点を、実演も通して親に教えた。
谷口さんは、同市で子育て支援サークルを主宰している。抱っこやおんぶの仕方をアドバイスする民間資格を持っていて、府内を中心に講座を開いている。
講座の冒頭、どんな抱き方をするときも気を付けなければいけない点を紹介した。何より大切なのは「赤ちゃんの顎が上がらないようにする」こと。「口が開いてしまうので口呼吸が優位になり、飲み込みがうまくできなくなってしまう」として、谷口さんは「首が据わっても、しばらくは手や肘で支えてあげて」と助言した。また体がゆがんで筋肉が凝り固まらないよう「体の位置が左右対称になるように抱く」のもポイントという。
赤ちゃんの神経は体が伸びると活性化し、逆に丸まるとリラックスする。「寝かし付けるときは両脚をすくうように抱き、丸めてあげると良い」とアドバイスした。また親のへその上に赤ちゃんのお尻が来るように抱っこすると、2人の重心が一致し軽く感じられる。
抱っこひもの注意点も説明した。近年は欧米メーカーを使う親が増えているが、欧米人の体格に合わせて作られているので「小柄な日本人がそのまま使ってしまうと緩い状態になってしまう」と指摘。ベルトの長さや位置を、体に合わせてきちんと調節することが大切と強調した。
講座は6日に開かれ、亀岡市で子育てに携わる全ての人たちの支援に取り組むNPO法人「はぐラボ」が主催した。0歳児の子がいる、5組の親が参加した。