「ワグネル」戦闘員の死傷者3万人超、9千人は死亡か 大半は受刑者
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は17日の記者会見で、ウクライナの戦場に送られたロシアの民間軍事会社「ワグネル」の人員の死傷者は3万人を超え、うち9千人は死亡したとの推計を明らかにした。
死者の約半数は昨年12月半ば以降に死亡し、その大半はワグネルがロシアの刑務所から集めた受刑者だったと、米国はみている。
ワグネルの人員は、ウクライナ東部の激戦地バフムートなどに送られている。カービー氏は「刑務所から引き抜いた男たちを訓練も装備も組織的統率もなしにただ戦場に放り込んだ。ワグネルはバフムートの戦いで受刑者に依存し続け、それが変わる兆しはない」と語った。
また、カービー氏は、ロシアの侵攻開始から1年の節目にあわせてポーランドのワルシャワを訪問するバイデン大統領の日程も明らかにした。バイデン氏は21日午前に現地に到着し、ドゥダ大統領と会談後、同日夕に演説してウクライナ支援の継続を強調するという。22日には中東欧9カ国の首脳と会談する。
バイデン氏は来週、英国のスナク首相、フランスのマクロン大統領、イタリアのメローニ首相とも、電話で協議する予定という。
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