「山車に女児」ユネスコ遺産の祭で意見割れる…伝統重視か時代の変化に対応か(読売新聞オンライン)
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ユネスコ無形文化遺産に登録されている富山県高岡市の伝統行事「高岡御車山祭」(5月1日)で、山車に女児を乗せることを認めるか否かを巡り、保存会で意見が割れている。山車の巡業はコロナ禍や雨天で中止が続いており、今年は4年ぶりの本格開催を目指す。その前に一定の方針が固まるかどうかが注目されている。(吉原裕之介)

■女人禁制の慣習

400年以上の歴史がある同祭は、山車を所有する「山町」と呼ばれる10町が、男児を山車に乗せて市内を巡業する。これまで山車のご神体を見守る役割は男児が務めてきた。各町の代表者らで作る「高岡御車山保存会」の会則に男児限定との文言はない。ただ、山車の上は神聖な場所として女人禁制が慣習になっていた。

この慣習への異論は10年ほど前から上がり始めた。背景には、子どもの人口減少とジェンダー平等意識の高まりがある。山町の一つ「守山町」では10年ほど前から小学生以下の子どもが少なくなり、現在、町内には女児1人しかいない。別の町の子どもを乗せているのが現状だ。

(後略