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まっ暗な山道、ヒントは匂いだけ 警察犬コンビが40分で不明者発見
抜群の嗅覚（きゅうかく）で行方不明者を発見した警察犬2頭に、神奈川県警栄署は13日、感謝状を贈った。2頭は県警鑑識課の所属で、ともにジャーマンシェパードのユパ（6歳・オス）とムート（1歳・オス）。ユパは過去に10回以上表彰を受けたベテランの警察犬だ。
横浜市栄区に住む70代女性の夫から「妻が家に帰ってこない」と署に通報があったのは1月23日午後8時40分ごろ。署員約10人が捜索をしたが見つからず、2頭に出動を要請。翌日未明に捜索チームに加わった。
手がかりは、女性が鎌倉市内にいるという情報と女性の衣類の匂い。市内の空き地を中心に捜索していたところ、ユパが近くの山の方へ向かっていった。
街灯一つない、まっ暗な山道。ユパは臭いだけを頼りに足を進めた。ムートも後に続く。すると、進んだ先に空き家があり、そこで女性は見つかったという。
捜索に加わって約40分での発見。有馬美奈子署長は「警察犬でしか発見し得なかった」とたたえた。2頭には「ご褒美」のビーフジャーキーが贈られ、よろこび跳びはねていた。
