寒さと飢えで亡くなる人も...値上げと不況にあえぐ英国、過去10年で最大のストも発生
2/2(木)

英イングランド北西部ランカシャー州で暮らすバーバラ・ボルトンさん(87)は昨年12月11日、低体温症と胸部感染症と診断されて入院した。容体は悪化の一途をたどり、終末期医療を受けることになったが、1月5日に息を引き取った。主治医は「彼女の死は特に低体温症によって加速した。暖房がないためセルフネグレクトに陥った恐れがある」と指摘した。

バーバラさんは最近まで大手スーパーの薬局で働いていたが、生活費の危機で暖房を入れる余裕がないと漏らしていた。体の中心部の体温が35度を下回ると、意識・判断能力が低下する。食品価格も高騰している。ストを構えている教職員や国家医療サービス(NHS)の看護師の中には無料で食品を配るフードバンクに駆け込む人もいるほどの窮状だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/00cf692434ce268bb0d2ea5f5d6dc8e5fae11fff