https://globe.asahi.com/article/14780340
欧米のメディア、それにおおむね追随する日本のメディアばかりを見ていると、「プーチン大統領がいかに追い詰められているか」というトーンばかりが強調されて、今にもプーチン敗北で終わりそうな感覚にすらなります。
先週、旧知のワシントンD.C.のシンクタンクの人たちが訪日したので、突っ込んだ意見交換をしましたが、アメリカの情報機関は、イラク戦争の時もそうでしたが、プーチン氏を利するような情報は外には出しづらい事情があると率直に語っていました。
たしかに、ロシアの戦略には問題が多いし、クレムリンもガタガタしていて問題はある。でも、プーチン大統領はまだまだ健在というのが実情だし、このトレンドは長期化していくと思います。
これに対して、ゼレンスキー大統領の方が徐々に追い込まれている。やはり、国際社会から支援を得続けるのは簡単ではないんです。また、最近は、自らの言動にも「ぶれ」や、少し高圧的な態度が見られますね。これも戦争の長期化の影響かと思います。しかし、ここでウクライナ支援を低下させることはプーチン氏の勝利に手を貸すことになりかねません。