2021年1月16日、エベレスト(8848m)に次ぐ世界第2位の高峰、K2(8611m)が初めて冬季に登られた。世界には8000m峰が14山あるが、K2をのぞく13山はすでに冬季にも登られている。「K2冬季登頂」は、ヒマラヤ登山に残された数少ない大物課題のひとつだったのである。

 K2は標高こそ世界2位だが、登山の困難度ではエベレストをはるかにしのぐ。これまで山頂に立った人の数はのべ400人弱。1万人ほどが登っているエベレストと比べると、わずか25分の1にすぎない。

 一方で死亡率(死亡者数/登頂者数)は高く、これまでの統計によれば23%ほどにものぼる。ほかの多くの8000m峰では10%以下であるのに対して、K2での死亡率は際だって高い。「最難の8000m峰」といわれるゆえんは数字でも裏付けられている。
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